ごあいさつ

学校法人京都育英館 理事長 松尾 英孝
学校法人京都育英館 理事長
松尾 英孝

本学は新たに「北洋大学」として
生まれ変わりました。

「北洋」は「北の海」という意味です。「北」はこの北海道の大地です。「海」は世界各地をつなぎます。皆さんは世界とつながる港を持つ、この苫小牧の地で勉学に励み、世界にはばたいてほしいと考えます。 本学では建学の精神として、「明徳・格物致知の実践」を掲げています。「明徳」、「格物致知」はそれぞれ、中国の古典である『大学』の冒頭に現れる字句です。本学ではこれを、「人は、『格物致知』すなわち物事の道理や本質を深く追求し理解して知識や学問を深めることにより、『明徳』すなわち自らが持つ天から与えられた優れた徳性(社会で果たすべき役割)を明らかにすることができ、人は、この自らの徳性を悟ったとき、おのずと自ら及び他者に対して公明な愛を向けることができる」ものと解釈しています。 「明徳・格物致知」が記されている『大学』の思想が究極的に目指しているのは、「世界平和」です。『大学』冒頭では、「明徳」を明らかにしようとする者は「修身(自分の行いを正し修める)」から始め、「斉家(家庭を整え治める)」、「治国(国を治める)」、「平天下(世界を平安にする)」の順に進んでいかなければならないと説いています。さらに、自分自身を正しく修めるには、その根本に「格物致知」が必要だと述べています。個人的な修練の大切さを説きますが、それだけでは十分ではありません。他者とのつながりを大切にして、だんだんその範囲を広げていき、最終的には人類全体の幸福まで考えなければならないと言っているのです。 皆さんは、大学時代に自分を見つめ、自分を磨き、胆振地区・北海道のためになる人になってほしい。母国を愛し、その発展を図ってほしい。自らの文化的ルーツであるアジアと一体感を強め、アジア地域の共存共栄を考えてほしい。その上でさらに、皆さんが広く世界に目を向ける人間に成長することを願ってやみません。 北洋大学の卒業生であることが誇れるようになってください。
北洋大学 学長 奥村 訓代
北洋大学 学長
奥村 訓代

求めよ、
さらば与えられん!

大学とは学業だけでなく、人との出会いや経験を大切にする場所です。これまで色々な教育環境の中で、国内外の多様な学生や同僚と共に学び共に研究を繰り返してきましたが、どこにも素敵な出会いがあったことが今の私を支えてくれる原動力になっています。人生100年時代において、みなさんが大学で過ごす数年間こそが、自己研鑽と成長にとって最も充実している時となるでしょう。北洋大学はみなさんの学び舎であり、新たな仲間との出会いの場でもあります。世界中に同じ志を持つ仲間たちを発見し、彼らと共に素晴らしい大学生活を送っていただけることを心から願っています。

沿革

1965年(昭和40年) 苫小牧駒澤短期大学 開学
1989年(平成元年) 苫小牧駒澤短期大学から駒澤大学苫小牧短期大学に校名変更
1998年(平成10年)

苫小牧駒澤大学 開学

2003年(平成15年) 駒澤大学苫小牧短期大学閉学
2006年(平成18年)

学芸員課程開講

2013年(平成25年) 国際文化学部キャリア創造学科開設
2018年(平成30年) 学校法人駒澤大学から学校法人京都育英館へ設置者変更
2021年(令和3年) 苫小牧駒澤大学から北洋大学に校名変更
2022年(令和4年) 日本語教員養成課程開講

紀要

北洋大学紀要  ISSN 1884-295X~

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